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ロールプレイ日記 第23回

カテゴリー: Oblivion

「The Elder Scrolls IV : Oblivion」ロールプレイ日記
     第23話『ゲートを閉鎖せよ』

門を超えた先は、今まで俺が見た中で、
「地獄」という言葉が最も相応しい場所だった。

灼熱の溶岩に空気は揺らぎ、その陽炎の奥に塔が聳え立っていた。
此処が冥界、Oblivionである。
全く以て禍々しい場所だ。さっさと門を閉じてオサラバしたいぜ。

2301_Tower.jpg

溶岩の海は流石に渡れそうにないので、陸地を道也に進む。
すると、3つの塔の入口に辿り着いた。如何にもな建物である。
此処に門を閉じる手がかりがあると踏んだ俺は、早速、3つの内で最も大きい塔へと入っていった。

2302_hall.jpg

塔は1階から屋上まで吹き抜けになっており、
その吹き抜けを膨大なエネルギーが光の柱となって立ち上っていた。
そして、その周囲には、Kvatchの門前にも居たDeadraの眷属達。
腕利きの衛兵が数人がかりでやっと倒せるようなモンスターだ、
いちいち相手にしていては、門を閉じるどころの話ではなくなってしまう。

此処は、なるべく戦闘を避けつつ一気に駆け抜けるに限る。
幸い、手元には以前拾った調合材料が幾つかある。
その内、ヴァンパイアの遺灰とニガヨモギの葉で透明化の薬を数個調合した。
姿を消して、一気に駆け抜けようという算段である。
移動以外の行動をとる、例えば攻撃したり魔法を使ったりすると、
薬の効果が切れてしまうのが弱点だが、その様な行動は極力避け、
どうしても必要な時には直ぐに飲み直すようにすれば良かろう。

途中、扉の鍵が閉まっていたため、空中通路を通って別の塔に移り、
その塔の頂上に辿り着くと、ひとりの人間が檻に囚われていた。
何とかして助けようと思い近づくのだが……。

2303_Keeper.jpg

「貴様!別の檻からの脱走か!?」
運悪く、檻の番人が此方を向いている時に薬の効果時間が切れてしまったのだ。
「脱走は駄目だぜぇ。罰として貴様の血肉は俺のものだぁぁっ!」
番人は、そう言いきるや否や、俺に向かって飛びかかってきた。

俺はすかさず、あらかじめ毒薬を塗り込んでおいた剣で番人に斬りかかる。
毒薬は肉体を侵すものであるので、ゴーレムやアンデッドには効かないが、
この門番の類のDeadra、すなわちDremoraは肉体を持つ生命体だ。
麻痺薬で1秒の間だけ身体の自由を奪い、怯んだ隙に距離をとる。
そして、今度は持続性の毒を塗り込んだ矢を撃ち込む。
後は毒が効くのを、逃げ回りながら待つだけで一丁上がりだ。

2304_prisoner.jpg

「3つの塔の内で最も大きい塔の最上階に急ぐんだ!」
捕まっていた初老の男性は、俺が門番を倒すなり叫んだ。。
「其処にある紋章の台座―Sigil Keepが、この世界と我々の世界を繋いでいる」

俺は倒した門番から入手した鍵で檻を開けようとするが、鍵穴に上手く填らない。
どうやら、この鍵は檻の鍵ではないようだ。
その様子を見て、男性は俺にこう言った。

「私のことは構うな。行きなさい」

俺は途惑った。
目の前に捕まっている無実の人間を、みすみす見捨てたくはない。
だが、俺が此処で手間取っている間にも、衛兵達はゲートから溢れるDeadra達と戦い、
また、Kvatchの街に取り残された人々は不安に怯えている――。

「……解りました。本当に、御免なさい……」
「謝ることはない。君は、君の成すべき事を成すのだ」

男性の優しい慰めが、却って鋭く胸を突き刺す。
俺は後ろ髪を引かれる思いで、先程まで居た大塔へ戻った。

2305_sigilstone.jpg

門番の懐にあった鍵を使い、塔の上へ向かう通路を開く。
そして、最後の不可視化薬を飲み干した直後、遂に俺は最上階に到着した。
最上階には、光る石が奉られた祭壇。
石は下方―塔に入った時に見た吹き抜けだ―から伸びる、
光の柱の頂上を飾るような形で安置されていた。
これが「紋章の台座」と見て、間違いないだろう。

これが、この災害の元凶。
だが、これをどうすればいいのだ……?
破壊するにしても、ここで剣を振るえば薬の効果が解け、
周囲にいるDeadra達は俺の存在に気付き、襲いかかってくることだろう。
そうなれば台座の破壊どころではない。
かといって、ここでずっと迷っていても、あと10秒もしないうちに効果は結局切れてしまう。

こうなれば……。ままよっ!

俺は紋章の台座に安置されている石、紋章石―Sigil Stoneに手を伸ばした。
後になって理由付けするなら、光の柱のエネルギーを受けている石を外すことで、
この世界と俺達の世界を繋ぐためのエネルギーを供給できないようにする、といったところだろう。

だが、その時の俺は、その様なことは一切考えていなかったことは白状しておこう。
本当に、無我夢中だったのだ。
そう、ゲートを閉じたところで、俺自身がどうやって元の世界に戻るのかという
ある意味最も重要な問題に、思い至れなかったほどに。

……

…………

気が付くと、俺はKvatchの門前にいた。
赤黒く燃える禍々しい門は消え去り、視界にはKvatchの街へ繋がる冷たい石の城壁。
俺の手の中には、嘗ての輝きを失い、石ころほどに小さくなってしまった紋章石。
この石の「世界を繋ぐ力」が、俺を護ってくれたのだろうか。

2306_Matius.jpg

「門を閉じたって…?でかした!」
俺の報告を聞いたMatiusは、わざとらしいとも言えるほど大げさに喜んだ。
彼は多くの仲間を失っている。その心痛如何ばかりか。
だが、今はそれを悲しんでいる時ではないのだ―Kvatchと、その民のために。

「今こそ反撃の狼煙を上げる時だ! …君も手伝ってくれるかね?」
勿論。乗りかかった船だ。最後まで付き合ってやるよ。

2307_attack.jpg

Kvatchの門を蹴破らんかの勢いで開き、衛兵達が街へと突入する。
街の中はすっかり荒れ果てていて、そこかしこにDradra達が闊歩していた。
だが、敵の増援は絶たれているという安心感も手伝ってか、
衛兵達は果敢にもDeadra達に立ち向かい、門付近の敵を一掃した。

2308_Church.jpg

教会に入り、門付近の安全が確保されたことを、此処を維持していた衛兵に伝える。
その遣り取りを聞き、市民達にも安堵の表情が浮かんだ。

2309_Martin.jpg

教会に逃げ込んだ市民の心の支えとなっていた、Martinなる牧師。
彼の顔を見て、俺は妙な感覚を覚えた。
彼に…否、正確には彼と同じ面影を持つ人物に、出会ったことがある気がしたのだ。
だが、今はどうしても思い出せない。
ならば、思い出す切っ掛けを得るまで、もう暫く忘れていよう。
俺にはまだ、今すぐにやるべき事があるのだから。

やるべきこと。それは、Kvatch領主の救出である。
教会に居ない所を見ると、領主殿は未だKvatch城に居るらしい。
或いは……否、それは敢えて想像しないでおこう。

2310_gate.jpg

俺は衛兵達と共に、Kvatch城へと向かった。
途中、城門が閉じられ迂回を余儀なくされたり、
多数のDeadraに囲まれ、幾人もの衛兵が命を落としたりしたものの、
噂を聞きつけ駆けつけてくれた帝国軍の協力もあり、
俺達はようやくKvatch城内に侵入することに成功した。

2311_kvatch.jpg

だが、時既に遅し。
俺が領主を見つけた時には、彼は既に事切れていた。
彼の死に場所、および血の固まり具合から察するに、
彼はオブリビオン・ゲートが開いて間もなく、
逃げることも叶わずDeadraの手にかかったと思われる。

2312_quit.jpg

領主の死を確認し、街の中に残っていたDeadraを掃討し終えたのは、
Kvatchに辿り着いてから実に半日が過ぎた、夜明け頃だった。
俺は衛兵隊長に別れを告げ、本来の目的地であるAnvilと歩を進める。
疲れと眠気が一気に押し寄せ、正直な話、野宿でもしてやろうかと考えたのだが、
あの怪物どもが万一、この近くに潜んでると思うとどうにも休めそうにない。
Anvilまで歩きで数時間。眠気に逆らいながらの歩みでも、昼前には到着できるだろう……。

―つづく―
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