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Oblivionプレイ日記 第80回
カテゴリー: Oblivion
「The Elder Scrolls IV : Oblivion」ロールプレイ日記
第80話『ワケアリな騎士(自称)』
第80話『ワケアリな騎士(自称)』
「人捜しなんてこんなダルい仕事、伯爵の頼みが無ければ絶対断ってたのに……」
雨の降るLeyawiinを歩きながら、俺は独りごちた。
だがこれも巡り巡ってBruma、Cyrodiil、ひいては世界のため。
千里の道も一歩から……と自分に言い聞かせる。

Weebam-Naの家を見つけるのはさほど難しいことではなかった。
伯爵に尋ねたところ、彼は有能な狩人であり、
そして時々怪しいことにも手を出す困った人物でもある、という。
この辺りでは結構な有名人らしいのだ。
家に入り、Weebam-Naに面会する。

「「お、お前はあの時の……!」」
Weebam-Naと俺は、お互いの顔を見るなり、同じ台詞を放ったのだった。
「お前、俺たちの宝石を何処へやった!?」
いきなり掴みかかってくるWeebam-Na。
そう、確かこいつとその相棒Bejeenは、Nocturnalの祠から宝石を盗み出した奴らだ。
そして、俺はNocturnalの頼みでその宝石を盗み返し、彼女に返却した。
「何処って、元の持ち主に返却しただけだ。
アレはすごく大切なものだから取り返してこい、って言われてな。
Nocturnal、それは大層怒ってたぞぉ〜」
「げっ!?」
嘘。Nocturnalは困りこそすれ怒ってはいなかった。
ただ、こういう場合は嘘をついてでも懲らしめておかないと、
後に取り返しのつかないことをしでかしかねない。
「ま、これに懲りたら軽々しくDeadra神から盗もうなんて思わないことだな。
……それはさておき、だ。アンタにひとつ聞きたいことがある。
OrcのMazogaって女に心当たりは?」
「いや、無いね。それがどうした?」
「Weebam-Naを連れてこい、って言って城に居座ってるんだ。
伯爵も困ってて、何とかするように頼まれてね。
会いに行ってやってくれないか?」
その言葉に、Weebam-Naは濁った声を吐きながら、只でさえ細い目を余計に細くした。
明らかに嫌そうな顔。まあ、知りもしない人物に呼びつけられて喜ぶはずもないか。
「そう言わずに、会いに行ってやってくれよ。
無論、只でとは言わないからさ……」

Weebam-Naに幾らかの袖の下を渡す。
すると、彼はアッサリと城へと向かった。
彼に渡した袖の下は、ただ城へ来てもらうだけにしては些か奮発しすぎの額。
しかし、事情が事情なだけに、小銭をケチってなどいられない。

城に戻ると、先に城へ向かったWeebam-NaとMazogaが、なにやら話し込んでいた。
その話に耳を傾けると、彼女はどうやらFisherman's Rockへの道が知りたいらしい。
Weebam-Naはこのあたりでは有名な狩人、Leyawiin近辺の地理にも明るいと踏んだ訳か。
「Fisherman's Rockなら、Leyawiinの北、Niben川の東岸にあるぜ。
Leyawiin東の街道を歩けば、6時間くらいで見えてくるはずだ」
「今すぐそこまで案内しろ」
「今から? いきなり馬鹿言うモンじゃないぜ…」
「ならば去れ。今案内しないなら貴様に用はない」
あ〜あ、交渉決裂しちゃったよ。
しかしこれはWeebam-Naに理がある。
片道徒歩6時間のFisherman's Rock、帰りのことも考えると、
早朝出発でも日帰りできるか怪しいところだ。
しかも、現時刻は日も暮れかけの午後6時。
急いでも到着は深夜だ。断るのも無理はない。
そんなことを考えていると、不意にMazogaがこちらを向いて言った。

「ならば、お前が案内しろ」
……え、俺?
………。

勢いに負け、思わずOKしてしまった……。
もっとも、ここで彼女の願いを聞いておかないと、
彼女は案内者が現れるまでずっと城に居座り続けるだろうから、
これも依頼内容のうちではある。
なぜ彼女はFisherman's Rockに行きたがっているのだろう?
事情を尋ねると、Mazogaはこう返した。
「私はMogens Wind-Shifterを探している。
噂によれば、奴はFisherman's Rockに野営しているらしい。
だから私はFisheman's Rockに行くのだ」
彼女の口ぶりからは、彼女が探しているというMogensは、
彼女にとって好ましい人物では無いことが推し量れた。
詳しい事情は知らないが……事が穏便に進むことはないだろうな。
午前0時少し前、俺達はFisherman's Rockに到着した。
そこには、野営しているMogens達のものか巨大な焚き火が燃えさかり、
周囲には数名の人物――カタギの人間ではなさそうだ――が屯していた。
「私の用が終わるまで、お前は手を出さずにじっとしていろ」
そう俺に告げると、Mazogaは一人の男にズカズカと歩み寄り、言い放った。

「覚えているか?私はMazogaだ。貴様が殺したRa'vindraの親友だ」
「あぁ? 知らねぇな、そんな奴」
「下劣な嘘つきめ!私は覚えているぞ、お前がRa'vindraを殺したことを!
今ここにその代償を支払わせてやる!!」
そう叫ぶと、Mazogaは唐突に剣を抜き、男―Mogensに斬りかかった。
不意を突かれたMogensだったが、Mogensとその取り巻き達も剣を抜きMazogaに襲いかかった。
なるほど、Mazogaがここに来た理由は、親友の敵討ちだったのか。

……って、そう言うことは先に言っておけよ!!
修羅場になるかもとは予測していたが、まさか殺し合いなるなんて。
俺は慌てて剣を抜き、Mazogaに加勢する。
Mazogaの言っていることが本当に正しいか分からないし、
Mogensに恨みも無いが、成り行き上仕方ない。南無。
……。
半刻後、Fisherman's Rockに立っていたのは俺とMazogaだけだった。
戦いを終え、剣を納めて一息ついたMazogaは、徐に語り出した。
その口調は、それまでの尊大な態度とは打って変わった穏やかなものだった。

「Mogens Wind-Shifterは旅人を殺し、略奪を行うならず者だった。
私の親友、Ra'vindraはそれを目撃し、衛兵に通報したのだ。
逮捕を恐れたMogensはRa'vindraを殺して逃亡した。
私の親友・・・Ra'vindraを!」
それまではMogensほど酷くはないものの、
お天道様に面と向かって歩けるような道は歩んでこなかったMazogaだったが、
友人の死を受け、彼女はその生活からキッパリと足を洗った。
そして、騎士の誓いを立てた。親友の敵であるMogensを、必ず亡き者にすると。
騎士にとって、誓いは命よりも重い。
誓いを立て、騎士を名乗ることで、彼女はいかなる困難に遭っても
その目的を違えぬようにして、これまでの月日を生きてきたのだ。
そして彼女は今、ここでその誓いを果たした。
「それじゃ、Leyawiinに戻ろうか。Sir Mazoga!」

ならば認めるしかない。
彼女は、主こそ持たないが、立派な真の「騎士」であると……。
【つづく】
雨の降るLeyawiinを歩きながら、俺は独りごちた。
だがこれも巡り巡ってBruma、Cyrodiil、ひいては世界のため。
千里の道も一歩から……と自分に言い聞かせる。

Weebam-Naの家を見つけるのはさほど難しいことではなかった。
伯爵に尋ねたところ、彼は有能な狩人であり、
そして時々怪しいことにも手を出す困った人物でもある、という。
この辺りでは結構な有名人らしいのだ。
家に入り、Weebam-Naに面会する。

「「お、お前はあの時の……!」」
Weebam-Naと俺は、お互いの顔を見るなり、同じ台詞を放ったのだった。
「お前、俺たちの宝石を何処へやった!?」
いきなり掴みかかってくるWeebam-Na。
そう、確かこいつとその相棒Bejeenは、Nocturnalの祠から宝石を盗み出した奴らだ。
そして、俺はNocturnalの頼みでその宝石を盗み返し、彼女に返却した。
「何処って、元の持ち主に返却しただけだ。
アレはすごく大切なものだから取り返してこい、って言われてな。
Nocturnal、それは大層怒ってたぞぉ〜」
「げっ!?」
嘘。Nocturnalは困りこそすれ怒ってはいなかった。
ただ、こういう場合は嘘をついてでも懲らしめておかないと、
後に取り返しのつかないことをしでかしかねない。
「ま、これに懲りたら軽々しくDeadra神から盗もうなんて思わないことだな。
……それはさておき、だ。アンタにひとつ聞きたいことがある。
OrcのMazogaって女に心当たりは?」
「いや、無いね。それがどうした?」
「Weebam-Naを連れてこい、って言って城に居座ってるんだ。
伯爵も困ってて、何とかするように頼まれてね。
会いに行ってやってくれないか?」
その言葉に、Weebam-Naは濁った声を吐きながら、只でさえ細い目を余計に細くした。
明らかに嫌そうな顔。まあ、知りもしない人物に呼びつけられて喜ぶはずもないか。
「そう言わずに、会いに行ってやってくれよ。
無論、只でとは言わないからさ……」

Weebam-Naに幾らかの袖の下を渡す。
すると、彼はアッサリと城へと向かった。
彼に渡した袖の下は、ただ城へ来てもらうだけにしては些か奮発しすぎの額。
しかし、事情が事情なだけに、小銭をケチってなどいられない。

城に戻ると、先に城へ向かったWeebam-NaとMazogaが、なにやら話し込んでいた。
その話に耳を傾けると、彼女はどうやらFisherman's Rockへの道が知りたいらしい。
Weebam-Naはこのあたりでは有名な狩人、Leyawiin近辺の地理にも明るいと踏んだ訳か。
「Fisherman's Rockなら、Leyawiinの北、Niben川の東岸にあるぜ。
Leyawiin東の街道を歩けば、6時間くらいで見えてくるはずだ」
「今すぐそこまで案内しろ」
「今から? いきなり馬鹿言うモンじゃないぜ…」
「ならば去れ。今案内しないなら貴様に用はない」
あ〜あ、交渉決裂しちゃったよ。
しかしこれはWeebam-Naに理がある。
片道徒歩6時間のFisherman's Rock、帰りのことも考えると、
早朝出発でも日帰りできるか怪しいところだ。
しかも、現時刻は日も暮れかけの午後6時。
急いでも到着は深夜だ。断るのも無理はない。
そんなことを考えていると、不意にMazogaがこちらを向いて言った。

「ならば、お前が案内しろ」
……え、俺?
………。

勢いに負け、思わずOKしてしまった……。
もっとも、ここで彼女の願いを聞いておかないと、
彼女は案内者が現れるまでずっと城に居座り続けるだろうから、
これも依頼内容のうちではある。
なぜ彼女はFisherman's Rockに行きたがっているのだろう?
事情を尋ねると、Mazogaはこう返した。
「私はMogens Wind-Shifterを探している。
噂によれば、奴はFisherman's Rockに野営しているらしい。
だから私はFisheman's Rockに行くのだ」
彼女の口ぶりからは、彼女が探しているというMogensは、
彼女にとって好ましい人物では無いことが推し量れた。
詳しい事情は知らないが……事が穏便に進むことはないだろうな。
午前0時少し前、俺達はFisherman's Rockに到着した。
そこには、野営しているMogens達のものか巨大な焚き火が燃えさかり、
周囲には数名の人物――カタギの人間ではなさそうだ――が屯していた。
「私の用が終わるまで、お前は手を出さずにじっとしていろ」
そう俺に告げると、Mazogaは一人の男にズカズカと歩み寄り、言い放った。

「覚えているか?私はMazogaだ。貴様が殺したRa'vindraの親友だ」
「あぁ? 知らねぇな、そんな奴」
「下劣な嘘つきめ!私は覚えているぞ、お前がRa'vindraを殺したことを!
今ここにその代償を支払わせてやる!!」
そう叫ぶと、Mazogaは唐突に剣を抜き、男―Mogensに斬りかかった。
不意を突かれたMogensだったが、Mogensとその取り巻き達も剣を抜きMazogaに襲いかかった。
なるほど、Mazogaがここに来た理由は、親友の敵討ちだったのか。

……って、そう言うことは先に言っておけよ!!
修羅場になるかもとは予測していたが、まさか殺し合いなるなんて。
俺は慌てて剣を抜き、Mazogaに加勢する。
Mazogaの言っていることが本当に正しいか分からないし、
Mogensに恨みも無いが、成り行き上仕方ない。南無。
……。
半刻後、Fisherman's Rockに立っていたのは俺とMazogaだけだった。
戦いを終え、剣を納めて一息ついたMazogaは、徐に語り出した。
その口調は、それまでの尊大な態度とは打って変わった穏やかなものだった。

「Mogens Wind-Shifterは旅人を殺し、略奪を行うならず者だった。
私の親友、Ra'vindraはそれを目撃し、衛兵に通報したのだ。
逮捕を恐れたMogensはRa'vindraを殺して逃亡した。
私の親友・・・Ra'vindraを!」
それまではMogensほど酷くはないものの、
お天道様に面と向かって歩けるような道は歩んでこなかったMazogaだったが、
友人の死を受け、彼女はその生活からキッパリと足を洗った。
そして、騎士の誓いを立てた。親友の敵であるMogensを、必ず亡き者にすると。
騎士にとって、誓いは命よりも重い。
誓いを立て、騎士を名乗ることで、彼女はいかなる困難に遭っても
その目的を違えぬようにして、これまでの月日を生きてきたのだ。
そして彼女は今、ここでその誓いを果たした。
「それじゃ、Leyawiinに戻ろうか。Sir Mazoga!」

ならば認めるしかない。
彼女は、主こそ持たないが、立派な真の「騎士」であると……。
【つづく】
Mon 2008 | trackback(0) |
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