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【GIGAZINE】
真偽判断に役立つ「ウォーターエネルギーシステム」に対する
各報道陣からの質疑応答いろいろ、そして現時点での結論確かにこの「ウォーターエネルギーシステム」は胡散臭いです。
FOMA用マイクロ燃料電池と類似した原理を用いた、と言っていますが、
FOMAの方は水と反応して水素を発生する物質を用いており、
一方、件の燃料電池は触媒がこの役割を同時に担っている模様。
FOMAの方は、おそらく「物質+水→水酸化物+水素」という反応を用いていると思われ、
これは物質さえ適切に選択されていれば、熱力学的に全く問題ない反応です。
ただ、物質が全部水酸化物になってしまうと反応できなくなってしまいます。
その一方で、件のシステムの方は物質自体は反応せず、
「水→水素+酸素」という反応を起こしています。
触媒事態に変化はないので、半永久的に反応を起こせます。
しかし、仮にこの反応が起こるとすれば相当のエネルギーが必要なのに、
作動温度は常温(精々80℃程度)と、かなり低い。
これでは水の分解反応は(外部からのエネルギー供給が無ければ)不可能です。
更に、特許を見る限り、水は一分子入り、一分子出て行くという形になっています。
つまり、物質の損失はゼロ。エネルギーだけが発生しているということになります。
つまり、この燃料電池が仮に本当にあるとすれば、
「無から有を生み出す」ことにほぼ等しいと言えます。
そんなことは熱力学の法則に反するので、ありえない、と言うわけです。
まあ、大方何かの間違いか、意図的な嘘でしょうね。
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